公務員給料
公務員給料の平均は月43万9356円?額面と手取りの違いを最新調査で整理
人事院が2026年9月に公表した令和8年国家公務員給与等実態調査をもとに、公務員給料の平均月額43万9356円の内訳と、手取りとの違いを整理します。額面と手取りを混同しないための見方、職種・勤務地・役職による差、2026年8月の人事院勧告の内容までを、公開統計の範囲で解説します。
相場の要点: 人事院の令和8年国家公務員給与等実態調査では、給与法適用の常勤職員の平均給与月額は43万9356円(2026年4月1日現在・額面)で、手取り額は公表されていません。
公務員給料の平均は月43万9356円、ただし額面です
人事院が2026年9月4日に公表した「令和8年国家公務員給与等実態調査」によると、給与法の適用を受ける常勤職員の平均給与月額は43万9356円でした。前年の42万4979円から1万4377円増えています。職員数は24万8729人、平均年齢は41.7歳、平均経験年数は19.7年です。
ただし、この43万9356円は税金や社会保険料を引く前の「額面」であり、手取りではありません。ここを混同すると、実際に振り込まれる金額との差に戸惑います。
内訳を見ると手当が約2割を占める
平均給与月額の内訳は、基本給にあたる俸給が35万6257円、残る8万3099円が手当です。手当が全体に占める割合は18.9%になります。最も大きいのは地域手当などの4万5518円で、24万8729人のうち20万8795人(83.9%)が受け取っています。次いで俸給の特別調整額(管理職手当)が1万1889円、扶養手当が8653円、住居手当が7519円、その他が9520円と続きます。
つまり「公務員給料」として語られる月額には、勤務地や扶養家族の有無、役職で変わる手当が含まれています。同じ俸給でも、手当次第で受け取る額は変わります。
手取りは公表統計に載っていない
この調査に手取り額は示されていません。額面からは所得税・住民税、健康保険や厚生年金などの社会保険料が差し引かれます。公務員の場合は共済組合の掛金などが該当します。したがって43万9356円がそのまま手元に残るわけではありません。
手取りの水準は、扶養家族の人数や住民税率、その年の所得によって一人ひとり異なります。統計から一律の手取り額を断定することはできません。当サイト給料インデックスでも、額面と手取りは分けて扱っています。
職種・勤務地・役職で差が出る
行政職俸給表(一)が適用される職員は13万9564人で、平均給与月額は42万8451円です。税務職俸給表は4万8398人で45万5522円、公安職俸給表(一)は2万2043人で41万5450円、公安職俸給表(二)は2万2812人で43万9144円でした。
役職による差も大きく、内閣人事局のモデル給与例では、本府省の課長が月85万7720円(年間1447万3000円)である一方、地方機関の課長は月42万9800円(年間708万5000円)です。同じ「課長」でも勤務先で倍近く開きます。
2026年は引き上げ勧告が出ている
人事院は2026年8月7日、月給を平均3.51%(1万5056円)引き上げるよう勧告しました。ボーナスは年間4.65カ月分から4.70カ月分へ、初任給は一律9500円引き上げです。ただし実施には国会での給与法改正が必要で、今回の調査額は改定前の水準です。
民間と比べる場合は、当サイトの給与データで大学卒(2025年・全規模)月給約26万2300円、高校卒約20万7300円などの参考値も確認できます。手当や賞与、手取りまで含めた比較には記事一覧もご利用ください。
よくある質問
公務員給料の平均43万9356円は手取りですか?
いいえ、額面です。所得税・住民税や社会保険料(公務員の場合は共済組合の掛金など)が差し引かれた後の手取り額は、この調査には示されていません。手取りは扶養家族の人数や住民税率、その年の所得によって異なるため、統計から一律に断定することはできません。
公務員給料は民間より高いのでしょうか?
一律には言えません。人事院勧告では民間給与が国家公務員を月額1万5056円(3.51%)上回るとされました。一方、内閣人事局のモデル例では本府省の課長は月85万7720円で民間の部長級(63万5800円)を上回る一方、地方機関の課長は月42万9800円で民間の課長級(52万9200円)を下回ります。役職と勤務地で結論が変わります。
2026年の人事院勧告で給料はすぐに上がりますか?
すぐには上がりません。勧告の実施には国会での給与法改正が必要です。勧告内容は月給平均3.51%の引き上げ、ボーナス年間4.70カ月分、初任給一律9500円引き上げなどですが、改正が成立するまでは今回の調査額が現行水準となります。
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