公務員 年収
公務員 年収は経験年数でどう変わる?人事院の最新調査から年代・経験別の水準を読み解く
公務員 年収を考える際に必要な月額・俸給・手当の違いを、人事院の令和8年国家公務員給与等実態調査をもとに整理します。経験年数別の平均俸給額は1年未満23万9811円から35年以上43万2550円まで約19万円の差。級や地域手当による変動、2026年勧告の初任給も解説します。
相場の要点: 人事院の令和8年調査では給与法適用職員の平均給与月額は43万9356円(2026年4月1日現在)ですが、年収そのものは公表されておらず、経験年数・級・地域手当で大きく変動します。
公務員 年収を調べる前に押さえたい「月額」と「年収」の違い
人事院は2026年9月4日、令和8年国家公務員給与等実態調査を公表しました。給与法の適用を受ける常勤職員の平均給与月額は43万9356円(2026年4月1日現在)で、平均年齢41.7歳、平均経験年数19.7年です。ただしこれは月額であり、年収そのものではありません。公務員 年収を検討するときは、俸給(本給)・諸手当・賞与を分けて見る必要があります。
平均給与月額の内訳
平均給与月額43万9356円のうち、俸給は35万6257円、残る8万3099円(18.9%)が手当です。手当で最も大きいのは地域手当等4万5518円、次いで管理職に支給される俸給の特別調整額1万1889円、扶養手当8653円、住居手当7519円と続きます。地域手当は勤務地の民間賃金水準を反映するため、同じ級・経験年数でも勤務地によって月額が変わります。
経験年数別の平均俸給額:1年未満と35年以上で約19万円差
全俸給表の経験年数階層別平均俸給額(手当を含まない本給)は次のとおりです。
- 1年未満:23万9811円
- 5年以上7年未満:27万3921円
- 10年以上15年未満:31万8189円
- 15年以上20年未満:35万7346円
- 20年以上25年未満:38万7866円
- 30年以上35年未満:42万9823円
- 35年以上:43万2550円
1年未満と35年以上の差は19万2739円です。階層がひとつ進むごとの増え幅が最も大きいのは、10年以上15年未満から15年以上20年未満への3万9157円。一方、30年以上35年未満から35年以上へは2727円にとどまり、30年を超えると伸びはほぼ横ばいになります。
職位(級)による差はさらに大きい
行政職俸給表(一)の級別平均俸給額は、1級23万6571円に対し10級58万8675円で約2.5倍の開きがあります。管理職には俸給の特別調整額が別途支給され、10級一種は月13万9300円です。役職が上がるほど、経験年数だけでは説明できない差が生まれます。
2026年の勧告と初任給
人事院は2026年8月7日、月給を平均3.51%(1万5056円)引き上げ、期末・勤勉手当を年間4.65月分から4.70月分へ増やすよう勧告しました。初任給は一律9500円引き上げ、大卒総合職25万1500円、大卒一般職24万1500円、高卒一般職20万9800円となります。ただし実施には給与法改正が必要で、調査の43万9356円は改定前の水準です。
なお、公開統計から年収を厳密に示すことはできません。仮に平均給与月額43万9356円と賞与4.70月分を単純計算すると約733万円という粗い目安になりますが、手当・地域・役職で大きく動くため断定はできません。実額は必ず最新の条件で確認してください。詳しい数値は給与データ、関連記事は記事一覧で確認できます。
よくある質問
公務員の年収は経験年数だけで決まりますか?
いいえ。俸給表の級・号俸に加え、地域手当や管理職に支給される俸給の特別調整額、扶養手当・住居手当などで変わります。人事院の調査でも、経験年数別の平均俸給額の差に加えて級による差が確認できます。
2026年の初任給はいくらですか?
2026年8月7日の人事院勧告では、初任給を一律9500円引き上げ、大卒総合職25万1500円、大卒一般職24万1500円、高卒一般職20万9800円としています。ただし実施には給与法改正が必要です。
公務員の年収や手取りは公表されていますか?
給与等実態調査で公表されるのは平均給与月額や俸給額などで、年収や手取り額そのものは示されていません。手取りは税金・社会保険料など個々の条件で変わるため、本記事では金額を断定していません。
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