医師 年収
医師の年収は年代でどう変わる?20代〜60代の平均と注意点を整理
医師 年収は平均1,512万円前後とされますが、年代で大きく変わります。20代前半は約592万円、30代後半で約1,470万円、60代前半に約1,981万円でピーク。勤務先の開設者別の差、手取りの目安、開業医の損益差額との違いまで公開統計をもとに整理します。
相場の要点: 勤務医の年収換算額は約1,512万円(令和7年賃金構造基本統計調査・民営の一般労働者)。年代別では20代前半の約592万円から60代前半の約1,981万円まで上がり、勤務先の開設者や外勤の有無でも変わります。
医師の年収は「約1,512万円」が一つの目安
厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査をもとにした勤務医の年収換算額は約1,512万円です(民営・一般労働者・企業規模10人以上)。内訳は月額116万3,200円×12+年間賞与等116万4,100円。この集計は雇用されている医師が対象で、開業医は含みません。一般の大学卒水準(給与データ参照)とは桁が違うため、比較するときは対象と範囲を揃えてください。
年代別の医師の年収はこう変わる
同じ統計を年代別に集計した数字は次のとおりです。
- 20代前半:約592万円/20代後半:約757万円
- 30代前半:約1,086万円/30代後半:約1,470万円
- 40代前半:約1,746万円/40代後半:約1,703万円
- 50代前半:約1,780万円/50代後半:約1,889万円
- 60代前半:約1,981万円(ピーク)/60代後半:約1,819万円
研修医1年目は約435万円、初期研修医は450万〜500万円が相場という民間集計もあり、20代は他の年代より低い水準です。
男女差にも開きがあります
30〜34歳では男性約1,168万円・女性約844万円、55〜59歳では男性約1,990万円・女性約1,481万円と、同じ年代でも差が生じています。これは平均値の比較であり、個人の処遇を保証するものではありません。
勤務先で年収は変わります
第25回医療経済実態調査(一般病院・常勤医師)の開設者別では、医療法人1,576.71万円、公立1,550.70万円、公的1,382.53万円、国立1,290.02万円、個人1,204.67万円(全体1,484.58万円)でした。同じ勤務医でも開設者で数百万円の差があります。なお統計の金額は主たる勤務先の給与で、当直や外勤のアルバイト収入は含みません。
手取りと開業医の数字は別物です
額面1,512万円の場合、所得税・住民税・社会保険料でおおむね3割以上が引かれ、手取りは1,000万〜1,050万円程度が目安とされます。また開業医(個人・無床)の損益差額は平均2,591.9万円ですが、これは税引前の事業利益で年収ではなく、最頻値は約750万円、赤字も5.6%あります。求人票の下限・上限の平均も、実際に受け取った支給額ではありません。
よくある質問
医師の年収は何歳まで上がりますか?
60代前半の約1,981万円がピークという集計があります。ただし異なる年齢の平均を並べたもので、個人の昇給を保証するものではありません。
勤務医と開業医ではどちらが高いですか?
開業医(個人・無床)の損益差額は平均2,591.9万円で高く見えますが、経費や税金、借入返済を自分で負担します。単純比較はできません。
診療科による差は大きいですか?
民間医局の常勤求人集計では美容外科の下限平均が1,800.0万円で最も高い一方、求人票の集計であり実際の支給額ではない点に注意が必要です。他の職種は記事一覧もご覧ください。
まとめ
医師の年収は平均約1,512万円が目安ですが、20代前半と60代前半では2倍以上の差があります。額面か手取りか、開業医を含むかを必ず確認し、最新の求人条件とあわせて判断してください。給料インデックスでは他職種の水準も公開しています。
よくある質問
医師の年収は何歳まで上がりますか?
令和7年賃金構造基本統計調査の年代別集計では、60代前半の約1,981万円がピークという結果があります。ただしこれは異なる年齢の医師の平均を並べたもので、個人の昇給を保証するものではありません。診療科や勤務先でも変わります。
勤務医と開業医ではどちらが高いですか?
開業医(個人・無床)の損益差額は平均2,591.9万円で勤務医の平均より高く見えますが、これは税引前の事業利益であり、税金・借入返済・生活費をここから出します。最頻値は約750万円、赤字も5.6%あり、単純な比較はできません。
診療科による年収の差は大きいですか?
民間医局の常勤求人17,078件の集計では、美容外科の給与下限平均が1,800.0万円で最も高いという結果があります。ただしこれは求人票の提示額の集計であり、実際に支給された平均給与ではない点に注意してください。
関連記事
大学病院 医師 年収
大学病院 医師 年収の相場をどう読む?公開統計から見る実態と注意点
大学病院 医師 年収は調査によって1,300万円台〜1,500万円台と幅があります。厚労省の賃金構造基本統計調査や医療経済実態調査をもとに、大学病院と民間病院の差、額面と手取りの違い、求人票の読み方を中立に整理します。
年収
年収は年代・経験でどう変わる?最新統計から読み解く考え方
年収は年代や経験でどう変わるのかを、国税庁・厚生労働省の最新統計をもとに整理します。平均給与487万円の内訳、雇用形態・産業別の差、月給と賞与を含めた年収の捉え方、自分で確認する手順までを、誇張なく実務目線で解説します。
獣医師 年収
獣医師 年収の相場を読み解く|686万円と453万円、どちらを見るべきか
獣医師 年収の相場は調査によって大きく異なり、厚労省の賃金構造基本統計調査(職種別)では平均約686万円、求人ベースの集計では約453万円と開きがあります。本記事では公的統計・民間調査・求人相場の読み分け方、勤務先別の目安、額面と手取りの違いを整理します。
歯科医師 年収
歯科医師 年収のよくある誤解|平均1,000万円のカラクリと手取りの違い
歯科医師 年収は勤務医ベースで1,000万円前後とされますが、平均値の前提や手取り、開業医の収入は別物です。賃金構造基本統計調査や医療経済実態調査をもとに、よくある誤解を整理し、求人賃金との違いや経験年数別の水準も解説します。
年収 平均
年収 平均は年代でどう変わる?20代〜50代の目安と経験による差
年収 平均は統計によって対象が異なります。国税庁の民間給与実態統計調査では平均給与487万円、男性は55〜59歳、女性は25〜29歳がピークという傾向も。年代・雇用形態・業種による差と、平均値の読み方を公的統計をもとに整理します。
パイロット 年収
パイロット 年収は年代でどう変わる?20代〜50代の差と会社別の目安
パイロット 年収は公的統計で約1,700万〜1,780万円が目安です。ただし20代は数百万円台、機長昇格後の40〜50代で2,000万円超と年代差が大きく、会社規模や職位でも変わります。本記事では厚労省統計や企業公表値をもとに、月給・手取りとの違いも整理します。