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給料インデックス

弁護士年収

弁護士年収は年代・経験でどう変わる?公的統計と求人データで整理

弁護士年収を年代別・経験年数別の公開データで整理します。厚労省の法務従事者統計、日本弁護士連合会の弁護士白書、求人集計など出典ごとに水準が異なる理由を解説し、収入と所得・手取りの違い、20代から50代の変化、勤務先規模による差までをまとめました。

相場の要点: 弁護士年収は集計対象により約730万〜971万円(雇用労働者の法務従事者)から平均収入2,000万円超(弁護士白書)まで幅があり、年代では30代後半以降、経験年数では20年前後で差が開く傾向が複数データで共通します。

弁護士年収は「どの統計を見るか」で大きく変わる

給料インデックスで扱う職種のなかでも、弁護士年収は数字の振れ幅が特に大きいテーマです。厚生労働省の賃金構造基本統計調査は弁護士単独ではなく「法務従事者」(弁護士・弁理士・司法書士など)の区分で公表しており、紹介によって約730万円・約765万円・約971万円と水準が分かれます(、)。一方、日本弁護士連合会の弁護士白書2023年版では平均収入2,082.6万円・中央値1,500万円、経費控除後の平均所得1,022.3万円・中央値800万円とされています。

年代別:20代は伸びしろ、差が開くのは30代後半以降

求人データを集計した年代別の平均年収は、20〜24歳359万円、25〜29歳344万円、30〜34歳537万円、35〜39歳787万円、40〜44歳763万円、45〜49歳848万円、50〜54歳866万円、55〜59歳668万円という分布です。20代は当サイトの参考水準(大学卒・2025年全規模で月給約262,300円)と大きく変わらず、実務経験を積む段階では給与が一気に跳ね上がるわけではない点が読み取れます。

経験年数別:収入と所得は別物

弁護士白書ベースでは、経験5年未満は平均収入575万円・所得351万円、5年以上10年未満で平均収入1,252万円・所得685万円、10年以上15年未満で平均収入1,975万円・所得989万円、20年以上25年未満では平均収入3,763万円・所得1,692万円と伸びます。ただし開業・共同事務所の場合は事務所家賃や人件費を自分で負担するため、収入=手取りではありません。給与所得者と比べるなら所得ベースが実態に近いという指摘があります。

勤務先規模でも差が出る

企業規模別では10〜99人689万円、100〜999人1,243万円、1,000人以上657万円と紹介されています。国税庁の申告所得税統計では「主たるもの」で700万円以下が約48%、1,000万円以下が約61%を占め、高収入層が平均を押し上げている構図もうかがえます。

まとめ

弁護士年収は、年代では30代後半以降に差が開き、経験年数では20年前後がピークになりやすい傾向が複数データで共通します。額面・収入・所得・手取りは意味が異なるため、比較するときは同じ定義の数字を使いましょう。職種別の水準は給与データ、関連記事は記事一覧で確認できます。

よくある質問

弁護士年収はなぜ記事によって大きく違うのですか?

集計対象が違うためです。厚生労働省の賃金構造基本統計調査は企業に雇用された「法務従事者」を対象とし、独立開業した弁護士は含まれないため約730万〜971万円程度にとどまります。一方、日本弁護士連合会の弁護士白書は開業弁護士も含むため平均収入2,000万円超となり、経費を引いた所得では平均約1,022万円・中央値800万円となります。

弁護士は何年目から年収が上がりますか?

公開データでは経験5年未満の平均収入575万円・所得351万円に対し、5年以上10年未満で平均収入1,252万円・所得685万円、10年以上15年未満で平均収入1,975万円、20年以上25年未満で平均収入3,763万円と段階的に伸びます。求人集計の年代別でも30代後半以降に水準が上がる傾向が示されています。

弁護士の年収と手取りはどう違いますか?

弁護士白書の「収入」は事務所家賃やスタッフ人件費を差し引く前の金額で、「所得」は経費を引いた額、さらに税金・社会保険料を引いたものが手取りです。独立・共同事務所の場合は経費負担が大きいため、給与所得者と比較する際は所得ベースで見るほうが実態に近いとされています。