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新卒 初任給

新卒 初任給の2026年相場|調査別の水準と転職・交渉での使い方

2026年の新卒 初任給は、東証プライム上場205社の速報で大学卒(一律)26万5708円、294社集計の産労調査で25万880円と調査対象により差があります。本記事では公開調査の数値を比較し、中途転職・年収交渉で初任給をどう参考にするか、確認すべきポイントを実務目線で整理します。

相場の要点: 2026年の新卒 初任給は、労務行政研究所の東証プライム上場205社速報で大学卒(一律)26万5708円、産労総合研究所の294社調査で25万880円と、調査対象の違いにより水準が分かれています。

2026年の「新卒 初任給」相場はどこまで上がったか

2026年4月入社の新卒 初任給は、複数の公開調査で前年を上回りました。まず押さえたいのは、調査主体によって水準が違う点です。

一般財団法人労務行政研究所が東証プライム上場企業205社を集計した速報では、大学卒(一律)26万5708円、大学院卒修士28万2645円、短大卒23万1975円、高校卒(一律)21万7981円でした。同一企業での前年度比上昇率は大学卒5.3%、高校卒6.3%です。

一方、産労総合研究所の「2026年度決定初任給調査」(294社)では、大学卒(一律)25万880円(前年度比4.86%)、高校卒(一律)21万1814円(同6.56%)、大学院卒修士27万4728円でした。

上場大企業中心の調査は高め、中小企業を含む調査は低めに出ます。どちらか一方だけを見て「相場はこれ」と決めないのが実務的です。

引き上げの広がりと背景

労務行政研究所によると、初任給を「全学歴引き上げ」た企業は75.6%、「全学歴据え置き」は21.5%でした。産労総合研究所では「引き上げた」が77.9%と調査開始以降で最高、「引き下げた」は4年連続でゼロです。引き上げ理由は「人材を確保するため」が71.2%で最多でした。

帝国データバンクの調査でも引き上げ企業は67.5%、平均引き上げ額は9,462円(前年度9,114円)と、金額ベースでも増えています。

転職・交渉でどう使うか

初任給は「新卒入社時点の所定内賃金」であり、年収でも手取りでもありません。時間外手当・通勤手当は除かれ、固定残業代も除いて集計されています。したがって、中途採用の年収交渉でそのまま比較はできません。

ただし、初任給はその会社の給与テーブルの起点を示す情報です。初任給が高い企業は若手のベースが高く、昇給・賞与の原資も連動しやすい傾向があります。面接では「初任給の水準」ではなく「同年代のモデル年収」を確認するのが有効です。年代別の目安は給与データで確認できます。

確認すべきは、提示額が所定内賃金か、固定残業代込みかという点です。賞与の回数や新入社員への支給有無(産労調査では新入社員の夏季賞与平均は大学卒10万0836円)も合わせて見てください。企業規模別では、大学卒(一律)が大企業26万5632円、中堅25万2502円、中小24万0836円と差があります。

地域差の例として、福井県経営者協会の89社集計では全学歴・職種平均が総合職21万6944円、一般職20万7372円でした。全国平均と地域平均は一致しません。

最新の求人条件は必ず一次情報で確認し、記事一覧もあわせてご活用ください。

よくある質問

2026年の新卒 初任給の平均はいくらですか?

調査主体によって水準が異なります。労務行政研究所の東証プライム上場205社速報では大学卒(一律)26万5708円、産労総合研究所の294社調査では大学卒(一律)25万880円でした。対象企業の規模や上場区分で変わるため、単一の「平均」として断定はできません。

初任給と年収・手取りはどう違いますか?

初任給は時間外手当・通勤手当を除いた所定内賃金で、固定残業代も除いて集計されています。年収は賞与や各種手当を含む総支給額、手取りは税金・社会保険料を差し引いた後の金額です。同じ「月給」でも指す範囲が違うため混同しないでください。

中途転職の年収交渉で初任給は参考になりますか?

初任給はその会社の給与テーブルの起点を示す情報として参考になります。初任給が高い企業は若手のベースが高く、昇給・賞与の原資も連動しやすい傾向があります。ただし中途の年収を直接示すものではないため、同年代のモデル年収や等級別賃金を合わせて確認するのが実務的です。