看護師給料
看護師給料の相場の読み方|平均年収524万円の内訳と月給・手取りの確認手順
看護師給料の相場を厚労省・日本看護協会の公開データで整理します。平均年収524万7,200円の内訳、夜勤手当の影響、企業規模・設置主体・経験年数別の差、手取りの目安、求人票の月給の読み分け方まで、月給と年収を混同せずに解説します。
相場の要点: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」では、看護師(企業規模10人以上)のきまって支給する現金給与額365,900円・年間賞与856,400円で年収換算524万7,200円ですが、これは控除前・超過労働給与込みの参考値で、夜勤回数や勤務先の規模で実額は大きく変わります。
看護師給料の相場は「平均年収」だけでは読めない
給料インデックスで職種別の相場を調べるとき、看護師は特に数字の意味を取り違えやすい職種です。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、看護師(男女計・企業規模10人以上)のきまって支給する現金給与額は365,900円、所定内給与額は333,200円、年間賞与その他特別給与額は856,400円で、年収換算すると524万7,200円になります(平均年齢42.1歳・勤続9.8年)。ただしこれは所得税・社会保険料を控除する前の額で、賃金は令和7年6月分、賞与は原則令和6年1〜12月分という別々の期間を組み合わせた換算値です。
月給・年収・手取りは別物として扱う
月額36万5,900円のうち32,700円は、時間外・深夜・休日・宿日直・交替手当にあたる超過労働給与額です。二交代の夜勤手当は1回あたり平均11,470円なので、月4回なら年間55万円前後が手当だけで積み上がっている計算になります。日勤のみの施設へ移ると年収が下がりやすいのは、この部分が消えるためです。
額面36万円台の場合、手取りはおおむね28万〜29万円台が目安とされています。年収500万円・独身・40歳未満で社会保険料は年間約75万円、手取り年収は約387万円程度という試算もあります。
自分の位置は「分位数」で確認する
同調査では所定内給与額(月額)の分位数が公表されています。第1十分位数250,700円、第1四分位数278,800円、中位数321,500円、第3四分位数376,700円、第9十分位数431,900円です。自分の基本給+固定的な手当をこの5つに当てはめると、平均と比べるより位置がつかめます。ただしこれは月額の分布で、年収の中央値ではありません。
規模・設置主体・経験年数でここまで変わる
企業規模別の年収換算は1,000人以上569万8,700円、100〜999人506万2,800円、10〜99人469万8,200円と約100万円の幅があります。設置主体別(31〜32歳非管理職の月給)では私立学校法人384,847円、会社380,483円が上位、医療法人325,439円が下位です。経験年数別の所定内給与額は0年278,200円、5〜9年314,800円、15年以上358,600円と、後半になるほど伸びます。
初任給は手当込みで大卒29万2,527円・専門卒28万5,078円ですが、基本給は21万〜22万円台です。求人票の「月給28万円」がどちらを指すかで年収換算は60〜100万円変わります。当サイトの参考水準(大学卒262,300円・高校卒207,300円/2025年・全規模)は全産業の新卒水準なので、夜勤手当を含む看護師の月給と単純比較はできません。
より詳しい職種別データは給与データ、他職種との比較は記事一覧で確認できます。掲載数値は公開統計の参考値です。企業・職種・地域により実額は異なるため、最新の求人条件を必ず確認してください。
よくある質問
看護師の平均年収524万円は、そのまま自分の年収と比べてよいですか?
そのまま比べるのはおすすめしません。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の年収換算524万7,200円は、平均年齢42.1歳・勤続9.8年・企業規模10人以上・超過労働給与込み・控除前という条件の平均値です。企業規模別では469万8,200円〜569万8,700円と約100万円の幅があり、夜勤回数や設置主体でも変わります。まずは勤務先の規模が近い行と比較してください。
看護師の「年収の中央値」は公表されていますか?
確認できる公的データでは、公表されているのは所定内給与額(月額)の分位数で、中位数は月321,500円です。賞与や残業代を含めた年収の中央値は公表されていません。そのため「看護師の年収の中央値は◯◯万円」という数字を見かけたら、出所と算出方法を確認するのが安全です。
求人票の「月給28万円」は高い方ですか?
額面だけでは判断できません。新卒看護師の初任給は手当込みで大卒29万2,527円、基本給は22万1,883円です。同じ「月給28万円」でも、夜勤手当・住宅手当・通勤手当を含む総額か、基本給のみかで年収換算が60〜100万円変わります。賞与は基本給を基準に計算されることが多いため、基本給・想定夜勤回数・賞与月数の3点を必ず確認してください。
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