社会福祉士 年収
社会福祉士 年収は年代でどう変わる?平均403万円の内訳と雇用形態別の現実
社会福祉士 年収の平均は公的調査で約403万円。20代は320〜330万円台、50代でピーク、60代で下落する年代カーブや、正規・非正規の差、勤務先別の水準を公開データで整理します。2026年時点の推計の扱い方と、年収を上げる現実的な道もあわせて解説します。
相場の要点: 社会福祉士の平均年収は公的調査で約403万円(令和2年度時点、正規・非正規を含む平均)とされ、年代・雇用形態・勤務先によって水準が大きく変わります。
社会福祉士 年収の基本データ
社会福祉士の年収として最もよく引用されるのが、公益財団法人社会福祉振興・試験センターによる「令和2年度社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査」です。同調査では平均年収は約403万円とされ、前回の平成27年度調査の約377万円から5年間で約26万円上がりました。国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」の全産業平均433万円と比べると、やや低い水準です(、)。
ただし、この403万円は正規職員だけでなく非常勤・パートを含めた平均値です。自分の条件に当てはめる際は、この点を必ず押さえておきましょう。
年代別・経験別の年収差
同調査の年齢別平均は次のとおりです。
- 20代:男性332万円/女性320万円
- 30代:男性426万円/女性347万円
- 40代:男性501万円/女性380万円
- 50代:男性564万円/女性421万円
- 60代以上:男性418万円/女性321万円
男女とも50代がピークで、60代以上は100万円以上下がります。つまり経験を積めば右肩上がりが続くのではなく、50代を山に下がるカーブを描くのが実態です。女性は30代以降の伸びが男性より小さくなりますが、これは出産・育児などを機に非常勤・パートへ切り替わる割合の差が影響していると考えられています。
勤務先と雇用形態で決まる部分が大きい
勤務先別の平均は、保護観察所・地方更生保護委員会638万円、児童相談所532万円、都道府県庁496万円、特別養護老人ホーム423万円、障害者支援施設416万円、病院・診療所(MSW)398万円、小学校・中学校(スクールソーシャルワーカー)268万円などと大きな幅があります。スクールソーシャルワーカーが低いのは、非常勤での勤務が多いことが主因とされています。
雇用形態別の年収分布も参考になります。正規職員は「300万円以上400万円未満」が25.9%で最多、契約職員は「200万円以上300万円未満」が32.2%、パートタイム職員は「103万円未満」が22.8%で最多です。同じ資格でも、雇用形態で年収帯が大きく変わります。
2026年時点の見方
令和2年度調査は2020年度ベースであり、現在の相場そのものではありません。2026年時点について「約400万〜450万円前後」といった推計を示す記事もありますが、公的統計に基づく確定値ではなく目安として扱うべきです。分野別の目安として、医療(MSW)350〜500万円、高齢・介護340〜470万円、障害福祉330〜460万円、児童・家庭330〜470万円、行政・公務員380〜600万円といったレンジを示す情報もあります。
なお、これらは額面の年収であり、手取りとは別の数字です。手取りは税・社会保険料の控除後に決まるため、額面から数割減るのが一般的です。
年収を上げる現実的な道
公開求人の傾向では、施設長候補や児童発達支援管理責任者、放課後等デイサービスの教室長といった管理職ポジションの月給が高めです。管理者以外では、小規模病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)や、当直のある特別養護老人ホームの生活相談員などが高めの例として挙げられています。
相談援助の現場では、経験年数だけでは年収の壁を超えにくいのが現状です。転職を考える際は、月給・賞与・各種手当・残業の有無を必ず確認し、複数の求人を比較してください。当サイトの給与データも、同業種・他職種と比較する材料としてご活用ください。日本全体の給与水準は給料インデックスで確認できます。
よくある質問
社会福祉士の平均年収はいくらですか?
公益財団法人社会福祉振興・試験センターの「令和2年度社会福祉士就労状況調査」では、社会福祉士の平均年収は約403万円とされています。前回の平成27年度調査は約377万円だったため、5年間で約26万円上昇しました。ただしこれは正規・非正規を含む平均値で、2020年度時点のデータです。
社会福祉士は年代が上がるほど年収も上がりますか?
同調査の年齢別平均では、20代が320〜332万円、30代が347〜426万円、40代が380〜501万円、50代が421〜564万円と50代まで上昇し、60代以上は321〜418万円に下がります。経験を積めば右肩上がりが続くわけではなく、50代をピークに下落する傾向があります。
年収を上げるにはどうすればよいですか?
公開データでは、児童相談所や都道府県庁など給与表が明確な職場、施設長候補や児童発達支援管理責任者などの管理職ポジション、小規模病院の医療ソーシャルワーカーなどで月給が高い例が確認されています。一方で雇用形態の影響が非常に大きいため、転職時は正規か非正規か、月給・賞与・手当・残業の有無を必ず確認することをおすすめします。
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