設計士 年収
設計士 年収の実態|手取りとの違いと企業規模別の目安
設計士 年収は公的統計で679.1万円が目安ですが、これは額面であり手取りとは別物です。企業規模別の差や求人相場、直近の賃上げ動向を公開データのみで整理し、混同しやすい年収・月給・手取りの違いを解説します。
相場の要点: 厚労省jobtagの建築設計技術者(一級・二級・無資格を含む区分)の平均年収は679.1万円で、企業規模別では1,000人以上900.4万円・10〜99人576.7万円と大きな差があります。
設計士 年収の基本データ
賃金構造基本統計調査には「一級建築士」という職種区分がなく、「建築設計技術者」として一括で集計されています。厚労省の職業情報提供サイトjobtagによると、建築設計技術者の平均年収は679.1万円、平均年齢は43.4歳です(令和7年賃金構造基本統計調査を加工)。
ただしこれは一級・二級・無資格の設計者をすべて含んだ平均であり、「一級建築士だけの年収」ではない点に注意してください。
企業規模で300万円以上変わる
| 企業規模 | 平均年収 |
|---|---|
| 1,000人以上 | 900.4万円 |
| 100〜999人 | 747.1万円 |
| 10〜99人 | 576.7万円 |
同じ設計士でも、勤務先の規模によって平均年収には約323万円の差があります。年収を決めているのは資格だけでなく「どこで働くか」という要素が大きいことがわかります。
求人相場は554万円
求人ボックスの給料ナビでは、一級建築士に関わる仕事の平均年収は554万円です(2026年7月時点)。統計は「いま働いている人」、求人サイトは「これから採る人」を見ているため、125万円ほどの差が出ます。どちらも誤りではなく、測っている対象が違うだけです。
年収と手取りは別物です
ここが最も混同されやすいポイントです。統計の679.1万円は賞与と残業代を含む額面の年収であり、実際に口座へ振り込まれる手取り額ではありません。健康保険料・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税が差し引かれた後の金額が手取りになります。
差し引かれる割合は年齢・扶養家族の有無・お住まいの自治体で変わるため、「額面の何割が手取り」と一律に断定することはできません。求人票の「月給◯万円」と統計の「年収679.1万円」を単純に比較すると混乱するのは、この構造が理由です。
また、基本給だけを見ると統計の数字より低く見えます。経験年数別の所定内給与額(月額・賞与や残業代を含まない)は、経験0年で29.07万円、15年以上で48.40万円です。
直近は賃上げが続いています
日経アーキテクチュアの2024年経営動向調査では、回答した90社のうち93%が「3年前と比べて平均年収が増加した」と答えました。24年度の賃上げは「既に実施」が70%、「実施する予定」が22%で、9割超の設計事務所が前向きです。
参考として、国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)では給与所得者全体の平均給与は487万円、正社員に限っても559万円です。建築設計技術者の679.1万円はこれを上回っており、少なくとも低い職種とは言えません。
まとめ
設計士 年収は、企業規模・雇用形態・資格の有無で大きく変動します。統計値は額面であり手取りではないため、生活設計を考える際は手取りベースで確認しましょう。より詳しい水準は給与データや記事一覧もあわせてご覧ください。
※掲載数値は公開統計の参考値です。企業・職種・地域により実額は異なります。最新の求人条件を必ず確認してください。
よくある質問
設計士の年収679.1万円は手取りですか?
いいえ、額面の年収です。厚労省jobtagの679.1万円は賞与や残業代を含む支給額であり、健康保険料・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税が差し引かれた後の手取りではありません。手取り額は年齢や扶養家族、お住まいの自治体で変わるため、一律の割合で断定はできません。
同じ設計士でも年収差が大きいのはなぜですか?
勤務先の企業規模と雇用形態の影響が大きいためです。統計では1,000人以上の平均年収が900.4万円、10〜99人では576.7万円と約323万円の差があります。また統計には一級・二級・無資格の設計者がまとめて含まれており、資格や役職によって実額は異なります。
求人サイトの554万円と統計の679.1万円、どちらを参考にすべきですか?
目的によって使い分けてください。統計は現に働いている人(ベテランや管理職を含む)の実績値、求人サイトはこれから採用する求人票の水準です。転職活動中なら求人票の金額を、自分の市場価値を把握したいなら統計を参考にするのが実務的です。
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